切抜帳20より④/西ドイツ、韓国へ。神奈川文化賞受賞。

1988年、文化庁20周年「文化庁月報」へ「400字提言」。

この年は5月に西ドイツバート・ホンブルクでの演劇研究国際会議「異文化間の演劇交流」に出席・発表しました。その報告を7月4日の朝日新聞に。

同年8月にはソウル・オリンピック記念芸術祭の国際演劇フォーラムに出席発表、および初の歌舞伎韓国公演の文芸顧問としてソウル、プサンに同行しました。その所感を9月22日の読売新聞に。

同年11月、神奈川文化賞受賞。この賞は、現在も続いており、昨年で73回を数えました。10月22日の神奈川新聞の受賞の言葉、インタビューの最後に、包丁が趣味なので魚屋がいい魚を持ってくると料理して歌舞伎俳優を招待したりしています、とありますが、これは聞き手が思い込みで書いた誤りで、登志夫は芝居の楽屋や結婚式にも行きませんでしたし、俳優さんを家に呼んだこともほとんどありませんでした。仕事柄、あえて距離を保ちましたし、現実的な話、月給取が何につけ華やかな役者さんたちと付き合ったら大変なことになる、と冗談交じりに言っていたと思います。

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演劇研究家・河竹登志夫(1924-2013)、登志夫の父・河竹繁俊(1889-1967)、曽祖父の河竹黙阿弥(1816-1893)     江戸から平成に続いた河竹家三人を紹介するサイトです。(http//www.kawatake.online) (※登志夫の著作権は、日本文藝家協会に全面委託しています。写真・画像等の無断転載はご遠慮願います。)