切抜帳18より①/ダンスと料理
切抜帳⑱は1985年から86年。登志夫60歳。趣味での登場もたびたびです。
「銀座百点」10月号「レッツ・ダンス」という座談会に、ダンスを始めたきっかけやダンスとの関係を楽し気に語っています。戦後、なにもなかったからダンスにはまった、ダンスホールも夜は高いから昼に行き、飲んだり食べたりせずただ踊った、と話しています。たしか、練習用の靴も手作りで、古足袋と破れたスリッパの底を継ぎ合わせて作りました。ダンスがきっかけで出会った女性たちと恋して結婚を考えたり、人生を豊かにした趣味になりました。
「家庭画報」1986年1月号「男の料理工房」に。なんと美しくおいしそうな刺身盛。子供の頃はこの素晴らしさに気づかなかったのが、口惜しい…。料理教室に通ったわけではなく、すべて自分が飲み、食べに行った先でおぼえたのだから、元もかかっているのです。
「四季の味」同年冬号。「救いの鉄鍋」に、これは登志夫ではなく妻・良子の寄稿。夫婦のすき焼きの食べ方の違いについて。良子の父がすき焼きをするとき、「落ち着いてないで早く食べろ」と言った話はよく笑い話に良子から聞きました。しかし、河竹家はみなステーキなら極レア、生物が好きなところは共通していました。鍋の時、競わなくていいように、肉のグラム数をはかり、各自の皿に分けたのは平和主義者の次女でした。
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