11月以降の黙阿弥作品上演

11月立川立飛歌舞伎特別公演、立川ステージガーデン『曽我綉俠御所染より 新版御所五郎蔵』木ノ下裕一補綴。愛之助の御所五郎蔵と後室百合の方、壱太郎の傾城逢州と時鳥、笑也の傾城皐月、中車の星影土右衛門。今年は観に行かれませんでしたが、昨年第一回目の立飛歌舞伎を観て、すごく大きい会場だったのが印象的でした。

12月の歌舞伎座第二部では『加賀鳶』が上演されました。松緑の道玄は初役。勘九郎の松蔵。雀右衛門のお兼ほか。亡くなった猿翁さんの道玄が個人的には愛嬌があって好きでしたが、松緑さん、生き生き演じておられました。歌舞伎座、12月の観客数は、3部、1部、2部、、の順だったように感じました。古典はお客さんが入りにくいのでしょうか。古典をそのままの脚本で上演し、最先端のプロジェクションマッピングなど使って美術や演出、道具をかえて上演したら面白いかと常々思っているのですが、そんなことではお客さんは喜ばないでしょうか??

12月南座顔見世では、『三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場 』孝太郎のお嬢吉三、隼人のお坊吉三、 錦之助の和尚吉三。

そして、『曽我綉俠御所染 御所五郎蔵』 隼人の御所五郎蔵、巳之助の星影土右衛門、壱太郎の傾城皐月、孝太郎の甲屋女房お松。

1月から3月は黙阿弥作品、上演がないようで…。

4月こんぴら歌舞伎では、『魚屋宗五郎』獅童の魚屋宗五郎、時蔵の女房おはま。

5月は菊之助が八代目菊五郎になる襲名公演。平成8年の菊之助襲名のときにも演じた『弁天娘女男白浪』浜松屋で弁天小僧を。

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演劇研究家・河竹登志夫(1924-2013)、登志夫の父・河竹繁俊(1889-1967)、曽祖父の河竹黙阿弥(1816-1893)     江戸から平成に続いた河竹家三人を紹介するサイトです。(http//www.kawatake.online) (※登志夫の著作権は、日本文藝家協会に全面委託しています。写真・画像等の無断転載はご遠慮願います。)