没後130年「河竹黙阿弥ー江戸から東京へ 」展。演劇博物館で10月2日から!
早稲田大学、演劇博物館の2023年秋季企画展として10月2日から来年1月21日まで開催されます。
チラシの裏側にはイベントのお知らせもあります。
11月16日(木) 、神田伯山による講談「黙阿弥関連作品」。
1月19日(金) 、桂藤兵衛・一龍斎貞橘による落語・講談「黙阿弥と寄席芸」。
早稲田通いになりそうです!
早稲田大学演劇博物館のブログのリンクです。タップしていただくと黙阿弥展のHPへ。
「enpaku book/vol .119」(2023年3月31日発行)に赤井紀美さんの河竹黙阿弥展の紹介記事があります。
今年3月2日に国立劇場の資料室で企画を担当する皆様にお会いしました。演劇博物館の館長・児玉竜一先生、赤井紀美先生と国立劇場の調査資料課の宮崎信子さん、横山陽一さんです。それと国立劇場に勤めていらした、古賀司郎さんです。その時ご挨拶をいただいて、この企画のことを伺いました。
今年の異常な暑さの中、皆様が着々と準備を整え、一昨日この斬新な素晴らしいチラシが届きました。もうすぐ10月2日の開催初日になります。暑い中の作業はどんなにか大変だったことと、頭が下がります。今回演劇博物館と国立劇場が共催として一緒に企画してださったことを、本当にうれしく思っています。
登志夫が亡くなる1年半前、脊椎間狭窄症のため、東京の事務所兼仮住まいの家におりましたが、数日間逗子に帰り、子供たちにも手伝ってもらい、諸方への寄贈品の発送のための最終仕分けをしました。
行き先は、黙阿弥関係⇒国立劇場、逍遙関係⇒早大演博、海外公演関係⇒大谷図書館、「作者の家」「黙阿弥」の生原稿、原図など⇒日本近代文学館、2011年10月28日に、4カ所すべてに配送が終わりました。
この後、第5期歌舞伎座の屋上庭園へ寄託する「黙阿弥遺愛の石灯籠と蹲踞(つくばい)」の掘り起こしなどもありました。登志夫没後にもまだ寄贈していなかった黙阿弥関係の遺品と、繁俊、登志夫の著書などを各所に追加寄贈しました。
演劇博物館には、前々から逍遙、繁俊関係のものを寄贈させていただいていたので、この時は坪内逍遙の遺墨が主でしたが、国立劇場への黙阿弥の自筆本や遺書、遺品は数百点を超えました。
「日本近代文学館報(1012年7月15日)」に掲載の「資料寄贈に寄せて 歌舞伎作者の後裔として」に、登志夫はこれで死支度がほぼ済んでほっとした、と書いています。
演劇博物館や国立劇場に保管、管理など一切を託し、登志夫は安心して2013年になくなり、今年はちょうど10年の節目です。
このたび演劇博物館、演劇映像学連携研究拠点の主催、国立劇場の共催で黙阿弥展を開催してくださり、黙阿弥はじめ逍遙も、後を継いだ糸女、繁俊、登志夫もさぞ喜んでいることと思います。ご協力をいただいたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
さて、月日が流れるのは早いもの、まだまだ開催しているな、と思っていてもすぐ来年になります。皆様どうぞお早めにお出かけください。イベントも楽しみです。(良)
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