柴田是真と黙阿弥と島女

10月29日(土)から12月23日(金)まで、国立能楽堂資料展示室で是真の特別展があります。
黙阿弥と是真は親友でしたので、若い時からいろいろの関係がありました。今回出品した櫛などは関東大震災の折、焼失をまぬがれてわずかに残った遺品です。(ブログ2020. 10. 05〜2020. 10. 12河竹家と震災、焼け残ったもの)

黙阿弥の妻、琴が愛用した是真の貝尽蒔絵櫛です。


関連講座【第二回 写生帖に見る是真の眼】は、応募締め切りが11月18日でまだ間に合いますので、興味のある方はぜひいらして下さい。


国立劇場に寄贈した、黙阿弥の引退の時の摺りものは是真の絵ですが、それも久しぶりに見られるようで楽しみです。実物は彩色されています。


こちらは赤坂の日枝神社の社務所にある是真と芳年と島女の絵です。

今回の展覧会のことでお会いできた、国立能楽堂の事業推進課の、是真研究の第一人者の高尾曜さんにいただいた写真です。
黙阿弥の次女の島女は是真の弟子で、是真十哲(特に優れた弟子、十人)のひとりと言われたそうです。女の弟子は取らないと言われたのを親友のよしみで無理に弟子にしてもらったそうです。今回初めて日枝神社に島女の絵があるのを知りました。左から 是真、芳年、島女(吉村島子)の額です。



下は、家にある島女の絵「朝暾の図 (絹本)」です。早世の画家、島女の事は改めてブログにまとめようと思っています。


「白菊 (絹本)」

私は何度も国立能楽堂へ行ったことがありますが、1度も資料室に行ったことがありませんでした。時間スレスレに行って終わるとすぐ帰ってきてしまって、能楽堂の中から無料で行けるのも知りませんでした。そのことを申し上げると、8割の方は、館内の案内板などで、資料室があることを知っているとの事でした。私はいつもぼーっとしているので、2割のほうに入っていたようです。
外からは千駄ヶ谷の能楽堂の門に入らず左に曲がって、ちょっと行くと資料室入口があります。入場無料ですので、休館日を確かめて、ぜひいらしてください。前回の展示会(秋の風 能楽と日本美術)を拝見して、国宝級の素晴らしい作品ばかりで、感激しました。今回も力の入った特別の展示ですので期待して、楽しみにしています。(良)


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演劇研究家・河竹登志夫(1924-2013)、登志夫の父・河竹繁俊(1889-1967)、曽祖父の河竹黙阿弥(1816-1893)     江戸から平成に続いた河竹家三人を紹介するサイトです。(http//www.kawatake.online) (※登志夫の著作権は、日本文藝家協会に全面委託しています。写真・画像等の無断転載はご遠慮願います。)