カエルの家①早稲田の杜のカエル先生

67歳頃、逗子のカエル部屋での登志夫です。
30年近くにわたり集められたカエルたちとにこやかに写っています。
登志夫が抱いている大きなカエルは、高師昭南、弘子さんご夫妻が持ってきてくださったものです。割れ物の上に大きく重くて、どんなにか大変だったでしょうに。最近確かめましたら、これは信楽焼きだそうです。早稲田の演劇科在学中に学生結婚(当時はそう言いました)なさり、以後、もう60年以上公私に渡りお世話になっています。昭南さんは文教大学ほかで教鞭を取られました。
1960年代の有名作家のレモン絞り器で、これも高師さんからのものです。磁器のような硬質で、レモンにあたるところが鋭く硬いのでよく絞れます。でももったいなくてずっと飾っていました。
下の写真はうちの子供たちと同年代のお嬢さんが、2000年にくださった毛糸のカエルです。
この日の大きなケロヨンは頭にケニアのお土産のビーズの首飾りを目の周りに、エプロンをかけています、
この部屋はもと納戸でしたが、30年でカエルが増えて置き場所に困り、改造してカエルの部屋にしました。この後なくなるまでの20年ぐらいで、またここに収まりきれず、カエルのショーケースが玄関や廊下に並ぶことになりました。
いろいろなかえるをアットランダムにお見せしましょう。
1996年、
下の写真は、バンクーバー、ロッキー山脈など夫婦で旅行したときに見つけたものです。
石製の手彫りのカエル
あまり日本では見かけないデザインのカエルのテーブルセンター
石製品で、背中いっぱいの丸い模様と大きなクリクリの目が特徴的です。
カナダは美しく光沢のある翡翠の製品があって、カエルのほかに、4匹全部が手のひらに乗るほどに小さなあひるの親子も買ってしまいました。
これはカナダで見かけるヘマタイトと言う石でできたものです。このヘマタイトは人間の血の巡りを良くして、活力を与えると先住民が信じているそうです。よく光って抜きんでて目立ちます。黒いダイヤモンドと言われています。
これは、天然の美しい石にカエルを彫った、先住民族の方のお土産品です。カエルには神秘の力が宿っているそうです。
ビクトリア島のツアーでバスに帰る途中、半地下のショーウインドーから見上げているこの子と目が合ったのです。連れ帰らなければと、登志夫にバスに走って1分遅刻するからと言って貰い、私は「プリーズ、ハリー、ハリー、プリーズ」と、包装はいいから、お金をとってと大急ぎで抱えて戻り、謝りながらバスに乗り込みました。あの時の慌てぶりをこの子を見るといつも思い出します。カナダで買いましたが、イギリスの作品でした。
登志夫の絵です。
子持ちカエルのアクセサリー蓋が開いて中に小さな子供が入っています。
子供用のTシャツですが、真ん中の口を開けると虫の絵が書いてある手の込んだものです、
先住民族の方の板の上に書いたカエルの額
25センチ× 25センチ位の大きさ
清潔で美しいカナダ
1998年
吉田千秋氏より。
「歌舞伎のいのち」(昭和44年(19 69) 淡交社刊)の共著者です。
この本ができたのは「一に、私のわがままな注文に応じて、嫌な顔ひとつせずに何度となく力作の中から写真を選びなおして下さった、吉田千秋さんという良き共著者を得たおかげである」と書いています。長い長いお付き合いをいただきましたが、飄々とした方で、時代を代表する名カメラマンでした。
表紙と裏表紙
尾上梅幸の弁天小僧
1988年
「美味しんぼ」の第1巻の最初に出てくる、葉山の寿司店「大繁」の梅木鮎太郎さんの、オーストラリア土産。この店でおいしいもの好きの方々にお会いしたり、登志夫が足の病気で伏せっていたときには、近所の「ラマーレ」シェフ熊谷喜八さんと2人で来て下さって、寿司を握ったり、フランス料理を作ってくださったりした、ありがたい思い出があります。
1995年
堀口大学さんのお嬢さんのすみれ子さんからご紹介の、出版社社長阿藤さん。
写真はボルチモアのカエル。あちこち行かれる度に珍しいカエルを。すみれ子さんを交え、登志夫が小坪の魚で腕を振った楽しいランチを思い出します。
1996年
阿藤さんよりのマグネット、外国製ですが国名不明です。
1996年
阿藤さんのドイツのマッチ箱とフランスのピアス
1996年
阿藤さんのスイス木製
1997年
阿藤さんのノルウェーの木製玩具
1971年
南窓社社長岸村正路さんからの、北欧のカエル
「比較演劇学」「続比較演劇学」「続々比較演劇学」3部作の出版は40年にわたり、登志夫のバックボーンを支えてくれました。随筆集「酒は道連れ」では表紙等をカエルの絵で飾ってくれました。
2002
岸村さん
2005年10月13日三部作が完成して、南窓社でワインで乾杯、ご馳走も並べられています。40年の成果をお祝いしてくださいました。信頼しあった飲み友達のようでもありました。
これは本物の蛙の皮でできた財布、三女がアメリカで見つけてくれたものです。実用に使うのかどうかは分かりません。
下の写真は良子の折々の京みやげ
縮緬地の小物入れ、
縮緬地の親子かえる
京都の土鈴
まだまだたくさん、個性あふれるカエルたちをお見せしますのでお楽しみに。 (良)


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演劇研究家・河竹登志夫(1924-2013)、登志夫の父・河竹繁俊(1889-1967)、曽祖父の河竹黙阿弥(1816-1893)     江戸から平成に続いた河竹家三人を紹介するサイトです。(http//www.kawatake.online) (※登志夫の著作権は、日本文藝家協会に全面委託しています。写真・画像等の無断転載はご遠慮願います。)