2月、3月、4月の黙阿弥作品

今月は、

シアターコクーンの「天日坊」(勘九郎、七之助、獅童)

歌舞伎座の「鼠小僧次郎吉」(菊之助)

EXシアター六本木 「ハナゾチル 青砥稿花紅彩画より」(海老蔵)

と、 黙阿弥が大活躍。このうち、歌舞伎座を見ましたが、舞台と同じ雪の日でしたので、菊之助さんの御子息丑之助さんの、薄着で寒そうなシジミ売りの芝居がとても健気に、切実に感じられました。誰もが、吉右衛門さんが見たらどんなにお喜びか、と思いながら見守っていたように思われます。結構救いのない話ですが、菊之助さんの生真面目な芸がよく合っていたように思いました。派手なところがない芝居ですが、その分リアルな庶民の生活を見ているようで、引込まれました。コクーンの「天日坊」は前回見たのでパス、海老蔵さんにも、縁がありませんでした。

今月は松本白鸚さん最後の「ラ・マンチャの男」が日生で上演されていますが、残念なことにコロナで公演の半分以上が中止に。切符は完売で、振り替えもできませんから、見られた人はラッキーです。私は運よく中止の谷間に拝見することができました。白鸚さんのお芝居は歌舞伎にしても、現代劇にしても、洋物?にしても、肩に力が入っていない、軽妙な感じが面白く、たとえば「河内山」や「縮屋新助」、「筆屋幸兵衛」、「籠釣瓶」などなど、小悪党ぶりや狂気を魅力的に演じていらっしゃると思います。吉右衛門さんもお亡くなりになった今、お力落とされず、ずっと舞台に立っていただきたい方です。

話は逸れましたが、これからの黙阿弥ものは、、、

3月 歌舞伎座 「河内山」仁左衛門 

4月 歌舞伎座 「天一坊大岡政談」松緑 愛之助 猿之助     

というのが発表されています。

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演劇研究家・河竹登志夫(1924-2013)、登志夫の父・河竹繁俊(1889-1967)、曽祖父の河竹黙阿弥(1816-1893)     江戸から平成に続いた河竹家三人を紹介するサイトです。(http//www.kawatake.online) (※登志夫の著作権は、日本文藝家協会に全面委託しています。写真・画像等の無断転載はご遠慮願います。)