繁俊の「演芸趣味日記」
この日記、面白いです。繁俊と、渥美清太郎共編の、日記帳。大正14年の発行です。
大正レトロなカバーをとると、、
凝った布製の表紙が出てきます。ただの日記帳ではありません。たくさん勉強できます。
劇関係者名鑑には、住所もバッチリ掲載。松竹の創業者大谷竹次郎、谷崎潤一郎はじめ、歌舞伎のプログラムでよく見かける名前がずらり。坪内逍遥もまだ健在です。
そして、俳優名鑑。俳優さんの住所もわりと最近まで「演劇界」の別冊で掲載されていたものですが、いまとなっては隔世の感があります。
巻末には名簿欄。「この欄を利用しなさい」と、指示の文体がキッパリしています。
古いので、うっかりするとバリバリ壊れそうなので気軽に開いて読むことはできませんが、内容が濃く、面白い発見がありそうな日記帳です。
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